ふっくらとみずみずしい「もも」が出回る季節です。ねっとりとした歯ざわりと甘い水蜜の織り成す味わいをぜひお楽しみください。
「もも」にはさまざまな種類があります。日本で本格的な栽培が始まったのが明治以降で、岡山県で果皮ともに白っぽく甘みの強い"白桃(はくとう)"という品種が偶然見つかり、日本の「もも」の元祖となりました。その後、"白桃(はくとう)"を改良して、果汁たっぷりで酸味の少ない"白鳳(はくほう)"などの品種がたくさん誕生しました。その他、黄色い果実で缶詰として用いられる"黄桃(おうとう)"や、うぶ毛がなく酸味と甘みの強い"ネクタリン"などがあります。
「もも」の果肉には、お腹の調子を整える働きのある食物繊維をはじめ、血圧を下げる働きのあるカリウム、抗酸化作用のあるビタミンEなどが含まれています。また、「もも」には白色、黄色、赤色の果肉の種類がありますが、白色はフラボノイド、黄色はカロテン、赤色はアントシアニンという抗酸化作用のあるポリフェノール成分が含まれています。甘さが人気の「もも」のカロリーは100g中40キロカロリーと意外に低いので、ダイエット中の方にもおすすめです。
「もも」は包丁でむくと皮がすべったり、果肉がつぶれやすくてむきにくいものです。皮をきれいにむくには、湯むきにすると良いでしょう。熱湯に「もも」を浸けてひと転がしした後、氷水に漬けて冷やすと皮がツルリとむけます。長く湯に浸けると熱が通ってしまうので注意しましょう。
傷みやすいので、なるべく早く食べるようにしましょう。まだ硬い「もも」を熟させる時には、紙に包んで風通しの良い場所に置いておきます。指で軽くふれてやわらかくなったら食べ頃です。
ひとつひとつ大切に栽培された日本の「もも」の美味しさは格別です。子どもからお年寄りにまでやさしい食感の「もも」をぜひデザートにどうぞ。 |