江戸前寿司に欠かせないネタが「こはだ」です。噛むほどに甘みがあり、ほど良く脂がのった「こはだ」をぜひ味わってみてください。
「こはだ」は成長するにしたがって名前が変わります。4〜5cmのものを"しんこ"、7〜10cmのものを"こはだ"、12〜13cmのものを"なかずみ"、15cm以上のものを"このしろ"といいます。"しんこ"はあまり多く捕れず、"なかずみ""このしろ"と成長するほど小骨が多くなるため、寿司ネタには「こはだ」が重宝されています。おめでたい出世魚なので春のお祝いの席の料理にもぴったりです。
江戸前寿司で"ひかりもの"といえば「こはだ」をさすように青魚の仲間です。「こはだ」は高タンパク・高脂肪の魚で、青魚に特有のDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。特にDHAは脳や目の機能を活発にする栄養素といわれています。また、カルシウムや鉄分も豊富です。
"しんこ""こはだ"のうちは小骨がやわらかいので、腹開きか3枚におろして酢で締め、寿司ネタや酢の物、卯の花和えなどにどうぞ。成長した"なかずみ""このしろ"は塩焼きや唐揚げなどに合います。
薄い皮がむきにくいので、食べる時に小さく切ったり、皮目に切れ目を入れると良いでしょう。
春、卒業や入学のお祝いなどに、出世魚のおめでたい「こはだ」を食卓に用意してみてはいかがでしょうか。酢締めのさっぱりとした味わいが春を呼びますよ。 |