寒さが厳しくなるこれからの季節、風邪をひいたり、体調をくずさないように注意したいものです。一般に体の「免疫力」を上げると病気にかかりにくくなるといわれますが、「免疫力」とは、そして、「免疫力」をアップするとは、どんなことでしょうか。特に冬の季節の「免疫力」について考えてみましょう。
わたしたちの生活の中には、目に見えない細菌やウイルス、バクテリアなどがたくさん存在しています。しかし、それに接してもいつも病気になってしまうわけではありません。それは、わたしたちの体には「免疫力」があって、外敵の侵入を抑えたり、もし侵入しても細菌やウイルスなどを撃退するためです。「免疫力」となるのは白血球の一種である免疫細胞の顆粒球とリンパ球で、お互いに協力し合って体を守っています。
風邪などのウイルスやさまざまな細菌にわたしたちの体が最初に接することになるのが、皮膚、そして鼻やのどの粘膜です。特に鼻やのどの粘膜は、「免疫」細胞を含む粘液で潤っていることでウイルスの侵入を防ぎます。しかし、冬場に乾燥して湿度が低い日が続くと、鼻やのどの粘液の力もダウンしてウイルスの侵入を許してしまい、風邪をひきやすくなるのです。湿度の低い日はウイルスも長生きできることから、余計に風邪が流行してしまいます。このことから、冬は保湿や加湿に注意し、マスクをして鼻やのどの乾燥を避けたり、外出から帰ったらうがいをする、そしてこまめに水分をとるなど潤いを増すようにすることがポイントです。
では、食べ物は「免疫力」と関係があるのでしょうか。答えはイエスです。充分な栄養が血液にのってひとつひとつの細胞に行き渡ることで「免疫力」はアップします。特に、気をつけて摂りたいのが、良質のタンパク質、ビタミンA・C・Eなどのビタミン類、亜鉛などのミネラル類です。タンパク質は病気やケガに対する抵抗力や治癒力を高める働きがあります。肉や魚、大豆製品などをしっかり摂りましょう。また、ビタミンA・Cは、粘膜の働きを正常に保つ働きがあり、風邪の予防に有効だといわれています。さらに体内の酸化を防ぐビタミンE、「免疫力」を保つ亜鉛なども積極的に摂りたいものです。亜鉛は冬が旬の牡蠣に豊富に含まれています。これらの栄養素を中心に、肉、魚、野菜、果物など、バランスの良い食事が「免疫力」のアップにつながります。
風邪などの予防はもちろん、病気にかかっても回復を早めるために「免疫力」は大切です。睡眠、食事などの生活習慣に気をつけて、この時期をのりきりたいものですね。 |