これから冬にかけて旬を迎えるのが「やりいか」です。いかの中でも上品な味わいで、いか好きの日本人を満足させてくれるおいしさです。
鋭くとがっている形が"槍(やり)"をイメージさせるために、「やりいか」の名前が付きました。雄は胴の長さが40cm位、雌は30cmほどの大きさです。身が薄めでやわらかく、上品な味わいが特徴です。
脂肪が少なく、低カロリーです。一般にいかは消化が悪いと思われがちですが、消化吸収の良いタンパク質が含まれています。栄養の特徴は、アミノ酸の一種であるタウリンという成分が豊富に含まれていることです。タウリンは血圧やコレステロールを低下させたり、肝機能の働きを助けるといわれています。お酒のおつまみとしておすすめの食品です。
身が薄くてやわらかいという「やりいか」の特徴を活かしたのがいかの糸造りです。細く切るほどに「やりいか」の甘みが増します。包丁の切っ先だけで切るようにすると、包丁にいかがくっつかずに上手に切れます。
その他、寿司ネタ、いかフライ、野菜との炊き合わせ、いか焼き、炒め物をはじめ、いか墨のパスタや塩辛など、いか一杯をまるごと使えて、それぞれの味わいが楽しめます。
特に秋のおすすめは、いかと里芋の煮物です。里芋にはいかをやわらかくする働きがあり、里芋の食物繊維がいかの栄養と相まって肝機能の働きを良くするなど、栄養的にも優れた旬の一品です。
いかは何層もの薄皮があるので、きれいにむきましょう。また、繊維が細かく走っているため、加熱すると繊維が縮まってしまいます。火を通す時には適当な切れ目を入れておくと、形がくずれず、煮物の味のしみこみも良くなります。
おつまみに、ごはんのおかずに、家族みんなが楽しめるのがいか料理です。「やりいか」が手に入ったら、ぜひ糸造りに挑戦してみてくださいね。 |