はまぐり〜女性の幸せと健康を祈る
 雛祭りのお吸い物に欠かせないのが「はまぐり」です。この時期、プリプリとした身に旨味がいっぱいの「はまぐり」をぜひどうぞ。

 
 「はまぐり」は貝殻のちょうつがいが他の「はまぐり」とは合わないことから、夫婦仲良く添い遂げる象徴として、雛祭りを代表する食べ物とされています。

 
 「はまぐり」には鉄分をはじめビタミンB1・B2が豊富で、どれも貧血を予防する作用があります。また、骨の形成に欠かせないカルシウムやマグネシウム、リンなども含んでいます。血液や骨を作る栄養を豊富に含んだ「はまぐり」は、女性にぴったりの食材といえるでしょう。

吸い物、焼き物、酒蒸し、天ぷら、グラタン、炊き込みごはん、酢味噌和えなどいろいろな料理ができます。吸い物、焼き物、酒蒸しなどの場合は、殻つきのまま料理をするとおもてなしの一品にもなります。「はまぐり」は煮過ぎたり、焼き過ぎたりすると硬くなってしまい、せっかくのおいしさが台無しになるので火の通し加減には気をつけましょう。

 「はまぐり」は洗った後、薄い塩水につけて砂出しをしておきます。殻つきのまま焼き物、蒸し物にする時は、殻のちょうつがいの外側にある突起(じん帯)を包丁で切っておくと突然貝殻が開くのを防ぎ、中のおいしい汁をこぼさずにすみます。ただし、包丁を使う際には十分な注意が必要です。

 4人分でご紹介します。
(1)鍋に水(4カップ)、昆布(10cm角)、はまぐり(8個)を入れて火にかけ、沸騰する直前に昆布を取り出します。
(2)はまぐりが開いたら取り出し、煮汁をこしてから塩・薄口しょうゆ(各小さじ1)で味を調え、ひと煮立ちさせます。
(3)おわんにはまぐりの殻を入れますが、開いた殻に身を2つ入れるのがよいと言われています。軽くゆでた菜の花をいっしょに盛り付け、汁を注ぎます。

 早春の「はまぐり」は、身が肥っておいしくなります。ぜひご家族揃って味わってみてください。