きんめだい〜赤色の体に白身の旨味
 大きな目と真っ赤な体が特徴の「きんめだい」が旬を迎えています。脂がたっぷりのった白身魚の味わいをお楽しみください。

 
 「きんめだい」は水深200〜800m以上の場所にすむ、体長30〜50cmほどの深海魚です。深い海の中でわずかな光をとらえることができるように、網膜が特殊な構造になっているため目が金色に見えます。その目の色から「きんめだい」の名前が付きました。

 
 タンパク質と脂肪が多いのが特徴です。脂肪には脳の働きを活性化するといわれるDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでいます。また、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラル類の他、ビタミンA・D・Eなどのビタミン類もバランスよく含んでいます。子供からお年寄りまで食べて欲しい栄養が豊富です

 脂肪分が多いのですが、クセがなく食べやすい魚です。鮮度の良いものはお刺身にしても楽しめますが、代表的な料理は煮付けで、頭やアラもいっしょに煮付けると旨味が増します。頭の煮付けを"かぶと煮"といいますが、「きんめだい」の大きな目玉のまわりにはコラーゲンや旨味がいっぱいですので、ぜひ忘れずに食べてください。また、皮そのものもおいしい魚といわれていますので、皮も残さずにどうぞ。その他、しゃぶしゃぶ、鍋物、唐揚げ、蒸しもの、粕漬けなどにおすすめです。

 頭やアラをいっしょに煮る時は、煮る前に熱湯を回しかけておくと臭みが取れます。また、煮汁を煮詰めて味を濃くしていく時は、魚が煮えたら取り出し、煮汁だけを煮詰めて後でかけると魚を煮過ぎてしまうことがありません。
 「きんめだい」はそのきれいな色から、鯛と同じようにおめでたい席にも使われる魚です。クセのないたっぷりとした白身のおいしさをご家族でぜひどうぞ。