かに〜年末やお正月にもぴったり
 「かに」は日本人の大好きな冬の味覚です。殻に包まれたその身は何ともいえないおいしさです。ぜひこの時期の「かに」をご家族揃って味わってみてください。

 
 「かに」は国内では800種類以上も生息していますが、冬に人気の「かに」として、北海道産の"たらばがに"、日本海産の"ずわいがに"が挙げられます。
"たらばがに"は脚を広げると1m以上あるほど大きなものが多く、肉厚の身に旨味がいっぱい詰まっています。"ずわいがに"(別名を越前がに、松葉がに)は、おむすび型の甲羅に細長い脚を持っていて、繊細な味わいが特徴です。一般に"ずわいがに"と呼ばれているのはオスです。メスは体も半分ほど小さく、"勢子(せいこ)がに""香箱(こうばこ)がに"と呼ばれており、身よりも卵に値打ちがあります。また、あざやかな朱色が美しいのが"べにずわいがに"です。"べにずわいがに"は漁期も長く、捕獲量も多いので、"ずわいがに"に比べると価格もお手頃です。

 
 生の「かに」は茹で方次第で、ジューシーに甘みたっぷりになる時と、旨味も甘みも抜けてしまう時があります。おいしい茹で方としては、大き目の鍋にお湯をたっぷりと沸かし、水1リットルに対して約20gの塩を入れます。お湯が沸騰したら甲羅を下にして「かに」を入れます。こうすると中のかにみそが散らばりません。茹で時間は「かに」の大きさにもよりますが、20分程度を目安にしましょう。「かに」は茹でることによって旨味成分が増すので、あまり早く引き上げないように注意しましょう。

 捕れたてを茹でて素早く冷凍した「かに」は、生の「かに」のように茹でてしまうと肉汁が逃げてしまうので注意しましょう。冷凍の茹でがにを解凍する時は、「かに」の表面に付いている氷を手早く水で洗い流し、水をよく切ってバットなどにのせ、ぬれ布巾をかぶせて表面が乾かないようにしてから、冷蔵庫で解凍します。冬は暖房のついていない部屋で解凍してもいいでしょう。おいしく食べるには自然解凍が基本です。
 年末年始にかけて、「かに」がひときわおいしくなる時期です。お家での集まりやお正月のおもてなしにもぜひどうぞ。