![]() |
|
師走になると、神社やお寺ではさまざまな歳の市が立ちます。
12月の中旬には東京の浅草寺で羽子板市が開かれます。歳末のニュースとしても取り 上げられるほど全国的に有名な市で、境内には「羽子板」を売る店がたくさん並んで にぎわいを見せます。 羽子板市では、その年に活躍した人や話題になった人を取り上げた変わり羽子板をはじめ、 伝統的な絵柄としては歌舞伎にちなんだものが多く、藤娘や道成寺などのあでやかな 羽子板が並びます。 羽子板市の「羽子板」は、家の中に飾って楽しむためのものですが、昔のお正月は実際に 「羽子板」をして遊びました。近年は子供たちの遊びと思われていますが、遠く室町時代の 書物には、1432年の1月5日に公卿と女中が「羽子板」をしたという記録が残っています。 「羽子板」には、1人で羽をついて遊ぶ"つき羽根"と、2人の組に分かれてつく "追い羽根遊び"があります。公卿と女中が遊んだ「羽子板」は、物を賭けた "追い羽根遊び"で、大人の遊びでした。1人で遊ぶ"つき羽根"は、ずっと後に生まれた ものということです。 昔は、羽根つきの音に厄払いをするという意味があり、江戸時代には年末に厄除けの 「羽子板」を贈る習慣があったようです。現在は、女の子が生まれると初めて迎えるお正月 に羽子板を贈るといわれています。 今では遊ぶ姿を見ることが少なくなった「羽子板」ですが、羽子板市などに出かけて日本 の伝統を見つめたいものですね。 |
|||