真っ赤な「リンゴ」は、太陽の色  
         
 
 店先にいろいろな種類の「リンゴ」が並ぶ季節です。
日本の「リンゴ」の栽培は、明治8年(1875年)に、政府がアメリカから75種類の
「リンゴ」を取り入れ、各県に配ったのが始まりだといわれています。やがて、青森県を中心
とした東北、北海道、長野県をはじめとする中部地方など、山岳地帯などの寒い場所で
栽培が広がりました。寒冷な地をふるさとに持つ「リンゴ」は、どうやって甘みを増していくの
でしょうか。
「リンゴ」というと、真っ赤な「リンゴ」を思い浮かべます。「リンゴ」が赤くなるのは、果実の
表皮の細胞の中で、アントシアニンという赤い色素が作られるからです。
アントシアニンが作られるためには、果実の中でデンプンが糖に変わることと、寒冷地の
低い気温の環境で、太陽の紫外線をいっぱいに浴びることが必要となります。
「リンゴ」が赤く色づくと、種は黒くなり、実がだんだん甘くなっていきます。
さらに熟すと、糖はアルコールに変わり、細胞と細胞の間にしみ出て、透き通った部分が
できます。これが「リンゴ」のミツです。ミツそのものは甘くありませんが、ミツの入っている
「リンゴ」は熟している証拠なので、その実を食べると甘いのです。
ただし、すべての品種にミツが入るわけではなく、ミツが入りやすいのは、ふじ、紅玉、
スターキングなど、一方、甘く熟してもミツが入りにくいものに、つがる、ジョナゴールドなどが
あります。
 クリスマスやお正月などには、「リンゴ」の赤い表皮におめでたい文字や絵を入れたものを
店先で見かけます。これは、赤く熟す前に文字や絵を貼り、太陽の紫外線を当てなかった
部分が元の色で残ったものです。太陽の光を浴びてどれだけ色づいたのかわかりますね。
これからの季節、真っ赤に育った美味しい「リンゴ」をたくさん味わってくださいね。