お彼岸、十五夜、七草のひとつ「ハギ」  
         
 
 秋の七草のひとつで、たおやかな姿に人気があるのが「ハギ」です。
遠い昔から日本の山野に自生していた、日本人にはなじみのある花です。
「ハギ」の花は、蝶が舞っているような可憐な花の姿をしており、紅紫や淡い紫、白色など
花色も上品です。
「万葉集」にも数多く登場し、「ハギ」を詠んだ歌が141首も収められています。
万葉の時代には男女を問わず、頭に「ハギ」の花を飾る習慣があり、「ハギの花をかんざし
にしたよ」という意味の歌がたくさんあるといわれています。
「ハギ」は、美しい色の花は染めに、葉はお茶に、茎や葉は牧草として家畜のエサや小屋の
屋根のふき替えに使われ、日本人の生活に根付いてきました。
万葉の時代から今もなお、各地の山野に自生しているのがヤマハギですが、観賞用として
庭に多く植えられているのは、ミヤギノハギという品種です。
ミヤギノハギは、枝が元気良く伸びて大きく弓なりにそって、小さな花をたくさんつけます。
夏の終わりから秋にかけて咲き続けるので、長く楽しめます。
 「ハギ」の花は、秋のお彼岸に食べる「おはぎ」にもその名前が使われています。
春のお彼岸の「ぼたもち」は牡丹の花のように大ぶりなのに比べ、秋のお彼岸の「おはぎ」は
「ハギ」の花のように控えめで小ぶりなものが多いのが特徴です。それぞれの季節の花に
たとえられているのが面白いですね。
十五夜のお供えとしても、ススキなどの秋の七草とともに「ハギ」の花を飾ってみてはいかが
でしょうか。