「牛乳」は小さな子供から大人まで、良質な栄養を手軽に摂れるありがたい食品です。
しかし、ここにきて「牛乳」の消費が減り、北海道ではこの春、「牛乳」を廃棄するという
事態が起きました。これは、わたしたちが他の飲料を飲むようになったことや、「牛乳」の
カロリーを気にする風潮をはじめ、春休みで学校給食での消費が減った時期であるなどの
原因が重なって起きたということです。
ここで、「牛乳」についてもう一度考えてみましょう。
まず、「牛乳」のカロリーは高いのでしょうか。「牛乳」にはいろいろな種類がありますが、
牛乳のパッケージに3.6とか4.3と書かれています。これは、「牛乳」に含まれる乳脂肪分の
割合で、3.6と書かれたものは「この牛乳は乳脂肪分を3.6%含んでいます」という意味です。
乳脂肪分3.6%のものは一般的な脂肪分の入った「牛乳」で、100gのエネルギーは
約60kcalです。コップ1杯200gを飲む場合には約120kcalとなります。これはご飯1杯分
よりも少ないカロリーです。
 また、「牛乳」の栄養といえば、カルシウムです。普通の「牛乳」100gには約100mgの
カルシウムが含まれています。わたしたち成人の1日のカルシウム必要量は600mgですので、
「牛乳」コップ1杯で1日の約3分の1のカルシウムが摂れます。育ち盛りの12歳を例に取る
と、カルシウムは男子800mg、女子700mgが必要です。大人よりも多くのカルシウムを
必要とする子供たちは、学校給食で飲む「牛乳」の他に、家庭でもコップ1杯の「牛乳」を
飲むことで、1日分のカルシウムの約半分が摂れます。食事だけでは摂りにくいカルシウムの
量を摂ることができるわけです。また、骨そしょう症を予防したい高齢者も、「牛乳」は手軽
にカルシウムを摂ることのできる食品だといえるでしょう。
「牛乳」が苦手な人は、ヨーグルトやチーズなどの「牛乳」の加工品を利用するといいで
しょう。プレーンヨーグルトはカロリーも栄養も普通の「牛乳」と変わりません。
チーズは一切れ20gで約65kcal、カルシウム約125mgです。
 以上を見てみると、「牛乳」の優れた栄養がこれまでわたしたちを支えてきてくれたことに
あらためて気づかされます。「牛乳」を廃棄するという事態につながらないように、「牛乳」を
健康に役立たせていきたいものですね。