夏の庶民派の代表の魚といわれるのが「いさき」です。
"夏のいさきは鯛より美味しい"ともいわれ、新鮮なものを刺身で食べると
適度に脂がのっていて、クセがなくさっぱりとした口あたりが人気です。
 「いさき」という字には、「伊佐木」「伊佐幾」をはじめ、「鶏魚」という字も
あてられます。これは、背ビレのトゲの様子が鶏の冠に似ていることから
付けられたようです。また、ヒレのトゲと骨は硬く、のどに刺さると危険ですので
注意しましょう。
「いさき」は刺身やあらい、塩焼き、煮付け、揚げ物、ムニエルなど、どんな
料理にも適しています。「いさき」は塩焼きにすると、身がほろほろと離れて
食べやすく、塩によってほのかな甘みがより引き立てられます。
「いさき」の美味しさが堪能できる塩焼きを作ってみましょう。

●いさきの塩焼き
(材料・4人分)
いさき・4尾/塩・適量
(作り方)
1.いさきはウロコをこそげ取ります。
2.エラを除いて、盛り付けた時に裏になる方の胸ビレの下に、腹にそって
  2cmくらいの切り目を入れて腹ワタをかき出し、水洗いして水気を
  キッチンペーパーで拭き取ります。
3.表と裏両方に斜め十字の切り目を入れて火が通りやすいようにします。
4.裏側の目のすぐ近くから金串を刺して、表には出ないように、尾の付け根
  まで、縫うように金串を刺します。
5.全体に塩をふり、ヒレにはこすりつけるようにたっぷりの塩をつけます。
6.強火の遠火で表から焼き、全体に焼き色が付いたら裏に返して、中まで
  火が通るように表より少し長めに焼けば出来上がりです。

 「いさき」を選ぶ時には、色が鮮やかでお腹がしっかりしているものが新鮮
です。また、"いさきの生き腐れ"という言葉がありますが、どんなに新鮮でも
目はくもっているといわれています。できるだけ目が黒く澄んでいるものを
選びましょう。
 この時期の「いさき」は料理屋さんでも珍重されるほど、期待できる美味しさ
ですので、ぜひ味わってみてくださいね。