空気が乾燥している冬はのどを痛めやすく、また風邪をひきやすい季節です。
よくのどを痛めたり、風邪をひきやすい人の中には、鼻で呼吸をせずに、
口呼吸をしている人がいます。現代では日本人の半数以上に口呼吸の傾向があり、
特に子供たちに多くなっているといわれ、さまざまな病気の原因ともなっている
ことが注目されています。
 本来、人間は鼻で呼吸をすることで、鼻の中にホコリや花粉、ウイルスが入って
も、鼻の粘膜や繊毛によってシャットアウトしたり、鼻で冷たい空気や乾いた空気を
温めたり湿度を加えて肺におくるという機能を果たしてきました。
 これに対して口呼吸では、ホコリやウイルスなどが直接のどまで届いてしまい、
のどの粘膜がさまざまな病原菌に無防備におかされてしまい、風邪のウイルス
だけではなくさまざまな雑菌の侵入をゆるしてしまうことになります。
また、口の中の唾液が乾きやすいために虫歯や歯周病になりやすかったり、花粉や
ホコリによるアレルギーの原因にもなるといわれています。
 自分が口呼吸をしているかどうかは、なかなか確認がむずかしいものですが、
夢中で何かしている時に口が半開きになっていたり、朝起きた時にのどがヒリ
ヒリ痛かったり、物を食べる時にクチャクチャと音を立てるなど、いくつかの
ことをチェックしてみるといいでしょう。特に、寝ている時にいびきをかく人は、
昼間も知らないうちに口呼吸をしている可能性が高いので注意しましょう。
口呼吸をしている人は、まず鼻の病気がないかどうかを確かめましょう。
その上で、ふだん口を開けないように意識し、食事はよく噛み、さらにノンシュガー
ガムを噛んで口の筋肉を鍛えるなどの努力をしたいものです。また、寝ている時には、
鼻の通りを良くする鼻腔拡大の器具などを装着するという方法もあります。
口呼吸が原因となる病気は風邪だけではなく、全身におよぼす影響が大きいと
いわれています。家族や子供たちが口呼吸をしていないか、ふだんの様子から気を
つけてあげたいものですね。