猫のしぐさや表情は、見ていてあきないものですね。
猫の体には、身の危険を感じたり、周囲の環境の変化を感じるさまざまな
センサーがあるといわれ、人間には感じられない何かをいち早く感じ取り、
それがしぐさや表情に表れていることがあるといわれます。
 例えば、猫が手で顔を洗っているのは、「雨が降る前触れ」とよく言わ
れるのは本当でしょうか。昔から、猫がやたらと顔を洗うと間もなく雨、
顔を洗っていて前足を耳の後ろに持っていくと次の日は雨などと言われます。
猫が顔を洗うのは、周囲の空気に何らかの変化を感じて不安になったり、
それを静めるためのようです。猫の耳の毛はとても敏感で、空気中の湿度
の変化を感じ取るので、そのためのしぐさかもしれません。また、湿度が
高くなると、眉やヒゲがベタついて感度が鈍るので顔を洗うのだという説も
あります。
 猫の鋭いセンサーは天気の変化だけではなく、大きな地震が起こる前にも
発揮されているようです。地震が起こる前に、いつもと違う激しい様子で
外に逃げ出そうとしたり、子猫を安全な場所に運び出そうとする行動が
見られたという報告があります。これもまた、猫が地震の前に起こる
静電気の増加や地球の磁場の変化を感じ取る能力があるためだと言われ
ています。
 人間にペットとして飼われていてもマイペースな行動をとる猫は、野生の
センサーをたくさん残している生き物です。天気の変化から天変地異まで、
敏感に感じ取っているのかもしれません。もし、猫を飼っていたら、
ふだんからそのしぐさや表情をよく観察していると、猫からの言葉にならない
メッセージがあるかもしれませんね。