6月は「歯の衛生週間」があり、虫歯や歯周病などの治療や予防について、
あらためて口内の健康を見直す良い機会ですね。
最近では、子供たちの"噛む力"が弱まっていることが取り上げられています。
これは、昔に比べて軟らかいものばかりを食べることが多くなったことが原因と
いわれています。
 さらに原因のひとつとして、食事をとる姿勢が"噛む力"と深く関係している
ことがわかってきました。現代では椅子とテーブルで食事をする家庭が増えて
いますが、まだ小さな子供の場合、足が床や踏み台などにつかずにブラブラさせて
食べていることが多くなります。その場合には、"噛む力"が弱くなるという研究が
進められています。足をつかずに食べると、頭からお腹にかけて力が込めにくい
状態となります。反対に足がしっかりと固定させられると姿勢も良くなり、足裏で
踏ん張る力が"噛む力"を支えるのです。ですから、"噛む力"を育てるためには、
子供の成長に合わせて、足裏が付く踏み台にしたり、電話帳を重ねて踏み台に
使用するなどの工夫をしてあげたいものです。
 また、座卓での食事の場合も、正座ではなく、横座りなどの姿勢では、頭から
腰の骨が真っすぐではなく、噛み合わせが悪くなり、"噛む力"が充分に発揮され
ません。
 "噛む力"が弱いことは、顎(あご)の関節の弱さにつながり、将来的に「顎関節症
(がくかんせつしょう)」という病気を招く原因となるので注意が必要です。
「顎関節症」は、噛む時にカクカク、ポクポクと音がしたり、痛みが生じたり、口が開き
にくいなどの症状が出ます。食べ物が充分に咀嚼(そしゃく)されないと、消化器に
負担をかけて、全身病につながることもあるので油断ができません。
 子供たちの"噛む力"を育てるために、この機会に食事の姿勢をチェックしてみて
くださいね。