小学校などの校庭にユーモラスな形の実を吊るす「ひょうたん」は、
気温が上がる5月の連休明けに種まきを行うと良い植物です。
 「ひょうたん」は、ウリ科の植物で、スイカ、メロン、キュウリなどの仲間です。
1万年以上も前から人類が容器として使い出したという歴史があり、中の実が
腐って殻だけになり、水を入れる容器として役立ってきました。
物がない時代には、中央がくびれた「ひょうたん」の形は、ヒモをかけて液体を
持ち運ぶのにとても便利だったことでしょう。
今では、七味唐辛子の入れ物や、お酒の入れ物として使われていることがありますが、
実用品というよりは民芸品として見たことがあるという存在になっているようです。
 「ひょうたん」の実をたいていの日本人は口にしたことがあると聞くと、子供たちは
驚くかもしれません。お寿司の具で味わえる、甘辛く煮付けられた"かんぴょう"が
それです。
"かんぴょう"は「ひょうたん」の中でも大きく丸い実をつける品種で、果肉の部分
をヒモのようにむいていき、それを天日で乾かしたものが乾物として市販されています。
大人でも、「ひょうたん」から"かんぴょう"ができているのを知らない人は
多いかもしれませんね。
 「ひょうたん」の固い殻に包まれた種が自然に発芽するのは、とても不思議です。
種は殻の中で何年も貯蔵されていて、時に船のように川や海を流れ、遠く知らない
土地に流れ着きます。
そこで動物たちに踏まれるなどして殻が破れ、種が土に落ちて発芽するという、
時間と距離を豊かに使った旅が発芽の秘密のひとつだといわれています。
 アフリカ原産の「ひょうたん」は太陽の光を浴びて、これから夏に向かってグングンと
育っていきます。身近に「ひょうたん」の棚があったら、夏休みから秋にかけて
「ひょうたん」が実るのを楽しみに良く観察してみると楽しそうですね。