日本に約1200種類が住んでいるといわれる蜘蛛。
蜘蛛というと、少し気味が悪くなる人がいるかもしれませんが、
そのほとんどは人に害を与えることがなく、昔から福の神として
大切にあつかっている地域も多いといわれます。
 蜘蛛というとイメージするのが蜘蛛の巣ですが、よく観察すると
蜘蛛の種類によって大きさや糸を張るデザインなどがそれぞれに違って
面白いものです。
 蜘蛛が巣を作る時には、おしりの糸イボという場所から糸を出します。
蜘蛛の糸はたんぱく質でできていて、蜘蛛の体内では粘液であるものが
空気に触れると糸になります。1本のように見える糸も何本もの細い
糸がよられたもので、獲物の重さに耐えられるようにとても丈夫です。
蜘蛛の糸をよく見ると、横糸と縦糸の違いがわかります。丸い水滴の
ようなものがついているのが横糸で、ネバネバとした液に獲物がかかります。
縦糸は粘らないので、蜘蛛はこの縦糸を足場にして獲物を獲るのです。
 個性的な巣作りをする蜘蛛はたくさんいますが、例えばナガコガネグモという
蜘蛛は、丸ではなく五線紙のように横に糸を張りますし、ゴミグモという蜘蛛は
その名の通り、巣の中央に食べカスなどのゴミをつけてその中に身を隠す習性が
あります。獲物となる虫が多い秋は、蜘蛛たちの多彩な巣が見られることでしょう。
 林や森を歩いていると、木と木の間に大きな蜘蛛の巣が見つかり、それが露
に濡れてレースのよう輝いているのは、自然の芸術品を見るようです。
子ども達にとっては、蜘蛛の巣の観察もとても好奇心をかりたてられる
ことですので、蜘蛛の生態についてお話してあげたり、巣作りを観察する
機会を持つのもいいですね。