最近、ビールに「プリン体カット」とうたわれているものが
ありますが、「プリン体」とはいったいどんなものなのでしょうか。
1960年代以前にみられなかった病気で、今増えている病気のひとつに
「痛風」があります。「痛風」は尿酸という物質が体の中にたまり
過ぎることによって起こる病気で、関節が腫れてたいへんな痛みを
起こします。この病気のもととなる尿酸は、あらゆる生物の体内に存在
する「プリン体」が分解されて、最終的に尿の中に捨てられる形に
なったものです。
 尿酸値が上がる原因のひとつに、アルコールを飲むことが上げられ、
特にビールには、尿酸のもととなる「プリン体」がたくさん含まれています。
そこで、登場したのが「プリン体カット」のビールというわけです。
ビールの「プリン体」は吸収されやすく、しかも多量に飲みやすいお酒なので
注意が必要です。しかし、焼酎をのぞく他のアルコールにも「プリン
体」は含まれていますし、アルコール自体が尿酸値を上げることにつながる
ので、お酒を飲む量が大きな問題となります。1日に飲む目安としては
ビール中ジョッキ1杯、日本酒1合位が適当といわれます。また、焼鳥、
鶏肉の唐揚げ、刺身など、お酒のおつまみ類にも「プリン体」が多く含まれ
るものが多いので、お酒を多く飲み、おつまみをたくさん食べる人は注意が
必要です。
 また、「痛風」になる人は、大食漢の人が多いという傾向にあり、
ひとつひとつの食品の「プリン体」に神経質になるよりも、生活習慣を
整えて、食事の質と量のバランスを考えながら食べることが1番の予防
法や治療法になるということです。
 質素な食事の多かった時代は、「痛風」という病気は、ごちそうが
たくさん食べられる人たちの病気というイメージがありました。しかし、
現代では食生活が豊かになり、「痛風」になる年代も若くなっています。
「痛風」は他の成人病を招くひとつのサインでもあるので、「プリン体」の
知識を得たことをきっかけに、食事のバランスをもう1度見直してみたい
ものですね。