カンガルーの赤ちゃんは、生まれてすぐに自力でおかあさんの袋に
入ります。その時の体の大きさはわずか2.5cmの小ささ。
おかあさんカンガルーは、産む前に子宮から袋まで舌でなめてだ液をつけ、
赤ちゃんが自分で迷わずに袋に入れるように誘導する道を作ります。
赤ちゃんはこの道を通って袋に入ればまずはひと安心。
袋の中には、4個の乳頭がありますが、そこには、先に生まれた
兄弟がまだいることもあり、乳頭の大きさはまちまちです。
 生まれたての赤ちゃんカンガルーは、目が見えなくても自分に
合った大きさの乳頭を見つけて、飲み始めるといわれます。
先に生まれた兄弟は、すでにおかあさんの袋から出て、草を食べる
練習をしたり、乳離れに向けての生活が始まっています。
不思議な事に、カンガルーのおかあさんは、その子供にとってその時に
必要な栄養の入ったお乳を出し分けています。
まだ目も開かない赤ちゃんには栄養たっぷりのお乳を、草も食べられる
ようになった子供には離乳食用のうすめのお乳を出しています。
おかあさんカンガルーの体の中では、お乳の成分配合が自然に行われて
いるのです。
 人間も、初乳といって赤ちゃんが生まれてから1週間のお乳には、
赤ちゃんを守る特別な栄養が含まれているといわれ、最初のお乳とその後の
お乳の成分は違っています。
 人間も、カンガルーも、子供が必要な栄養を体が知っているのはとても
不思議な事ですね。