クジラはイルカと同じく、海の哺乳動物として親しみのある存在ですね。
海面で潮を噴いている豪快な姿が良く思い浮かぶのがクジラ。
クジラは人間と同じように呼吸し、肺でガス交換をして排気しています。
潜水のためには1度大きく空気を吸い込んでもぐり、
息が続かなくなると、もう1度海面に顔を出して呼吸します。
クジラの頭のてっぺんに、鼻の孔(あな)である噴気孔(ふんきこう)があり、
ここから吸い込まれた空気が肺に入って、それが体の外に排出される瞬間が
水柱のように見えるクジラの潮吹きです。
 クジラの種類によって、潮吹きの形は変わります。例えばセミクジラは、鼻孔が
2つあるので、正面から見ると潮吹きはV字型をしています。
良くクジラを描く時に、潮が2つに分かれているのは、このセミクジラの場合
でしょう。マッコウクジラは、鼻孔が頭部の左側に片寄っていて、潮が左方向に
上がるといわれます。ホエールウオッチングなどで、クジラの種類を見分ける時に、
潮の吹き方の違いが役立ちますね。
 また、クジラの頭のてっぺんに鼻の穴である噴気孔があるのは、クジラにとって
とても便利なことです。
クジラが海面近くで静かに浮いてリラックスしている時のクジラの姿を横から見ると
"への字"の形になっています。クジラの鼻の孔は、この"へ"の一番高い場所に
ついています。ここに鼻の孔があることによって、静かに浮かんでいる時も
鼻の孔だけを海面に出すことができ、海中から浮上する時もいち早く空気に
ふれて呼吸ができるわけです。
また、赤ちゃんクジラにお乳をあげる時に、おかあさんクジラは鼻の孔を海面に出した
安定した状態を保つのにも適しています。
 巨大なクジラが呼吸をしながら、海中で生活ができるように、長い年月をかけて
鼻の孔の位置が頭のてっぺんになったといえるでしょう。