なぜ、秋になると、木々は葉をハラハラと落とすのでしょうか?
落ち葉を見るとセンチメンタルになりますが、木々にとっては冬を越す
ための手段なのです。葉は、根から吸い上げた水と、空気中の二酸化炭素、
そして太陽の光を使って光合成を行い、エネルギーを作っています。
しかし、冬になると、乾燥した土から水分を吸い上げるのはたいへんな
ことです。そして、太陽の光も弱くなり、葉で行われる光合成もできにくく
なります。葉があると、そこから水分もどんどん蒸発してしまうので、
水分不足にもなります。
それで、木は冬の間に葉を落として、木の生命を保つわけです。
そして、森の中では、秋になるときのこが育ちます。森の地面には、
落ち葉や虫の死骸などがいろいろ落ちていますが、きのこは森のお掃除屋さんと
いってもいいでしょう。
きのこの菌によって、落ち葉などが分解されて、森は循環再生をしています。
森の中では、土の上、落ち葉の上、切り株など、きのこはいろいろな場所に
はえています。きのこの種類は多く、名前をつけられているものだけでも
1500種類にのぼります。
その森にどんな木がはえているかで、きのこの種類が限られてくるのも
面白いものです。
私たち人間が、落ち葉を踏んで散歩を楽しみ、きのこを味わう秋という季節に、
そんな自然の営みを想い浮かべてみるのもいいのではないでしょうか。